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PTAの仕組みは変えていい?変えたい?変えたくない?


 

 

「PTAの仕組みって変えていいんですか?」って聞かれます。「変えていいです。どんどん。」と答えます。

なぜ私がPTAのことを聞かれるのかというと、例えば、現金の受け渡しがとても面倒で、精算の仕方を変えたいと思っても、

何か会計処理の仕方に決まりがあるのでは?とか、何か意味があってこういうやり方なのか?ということが分からないからのようです。

 

PTAというのは任意団体といいその運営に法律的な決まりはないので、どんなやり方でも良く、

会員のみなさんの多数決、具体的には総会の決議によって、会則を変えるなどして運営の仕方を決定しているPTAが多いのではないかと思います。

 

PTAの役員になった時に、運動会の日に来賓にお茶を出すというPTAの係を廃止したママがいました。

「親は子どもたちの姿を見に来ているわけで、来賓とは言えセルフでいいと思ったんです。」

しかし数年度、下の子の時にまたPTAの役員になってみると、その係は復活していたそうです。

PTAでの保護者の負担を軽減したいという派と、今までしてきたことは継続したい派というのは、常にいらっしゃるようですね。

 

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こんなPTA活動、どうでしょうか?

小学生の登校時間にその親たちが交差点に立つ旗振り当番の時のこと。全家庭が年に2回というのが決まりです。

小学生は登校をしようという朝の時間、そして下の子は危ないので同伴は不可。子どもたちが家にいる時間に、母親が家を空けることになる。

もちろん旗振り当番をパパがやってもいいと思うんだけど、圧倒的にママばかりです。

その朝1時間のために「自分の母親を実家から新幹線で呼んだ」という声も聞いたことがあります。その日は自分の仕事は遅刻扱いになるとか。

 

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子どもたちのために。というPTAが、下の子どうしよう?と母親を不安にさせ、生活を圧迫するこんな仕組みだというのは課題だと思います。

働く女性が増えた今でも、専業主婦を前提としたPTA活動は女性がやって当たり前。という仕組みが変わらないのですよね。

 

同じことをするのにも、なんてことはなくできる家庭と、そうではない家庭があると思うので、

できない人には、旗振り当番の代わりに他の担当をしてもらうとか、方法はいろいろあるような気がするんですけどね。

 

そして、その日だけでもパパに家にいてもらうことはできないの?なんてことも思います。

子どものこと、家庭のことは全て女性が1人でやらなければならない。という環境は、もうとっくに破綻してますよね。

  

PTAの役員の任期はたいてい1年なので、終わってしまえば自分には関係ないし、仕組みを変えるのには時間も手もかかる。

みんながやり過ごしてしまうので、なかなか変わってはいきませんね。

 

PTAを変えるのは、関係者も多いし大変かも知れませんが、家庭はメンバーも変わらないし、ずっと続いていくもの。

育休中や専業主婦を前提としたまま仕事を始めて、ママが1人で孤軍奮闘することがないような家族のカタチを見つけて欲しいなと思います。

 

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両立キャリアスクール 田頭あやこ