子育てが大変なのは子どもが小さいうちだけ?の2つ目は、家庭内のこと、家事についてです。
子どもがある程度大きくなってくると家事って減らないんですよね。自分でご飯を食べ、洋服を脱ぎ着できるようになった後のことです。
一緒に生活をしている子どもが、生活の全てを自分でしてくれるわけではないので、食事の支度、洗い物、お片付け、洗濯、掃除、
ご近所づきあい、親戚づきあいなどなど、家庭を維持するのに必要なお母さんのやることはほぼ減りません。
それではと、子どもにお手伝いをしてもらおうとするお母さんは増えていると思います。
でも、小学生のお母さんが「同級生の子がやっていることをうちの子はできないので困る。」と言っていたり、
「子どもが何歳になったら何をどこまでやってもらうか。」という質問を受けます。
でもこれは子ども次第、お母さん次第なので、答えはないんですよね。
お料理が好きな子は喜んでキッチンに立ったり、お洋服が好きな子は楽しくお洗濯もたたんでくれるかも知れません。
でもあまりやりたくないことを、無理にやってもらおうとしても、なかなかやってもらえません。
お母さん自身が、お料理が苦手で本当はやりたくないのに、やらなければいけないんだとしたら苦痛ですよね。それは子どもも同じはずです。
子どもがお手伝いをしてくれない!とイライラしている人がもしいたら、あまり焦らなくていいと思います。
例えば、 お風呂のお掃除とか、洗濯をたたむとか、洗い物をするとか、お母さんがしている、
家族みんなの家事のお手伝いをやってくれるようになれば、お母さんの手があいてとても助かります。
しかし、家事のお手伝いよりも優先したいのは、自分のことを自分でできるようになること。こっちの方が先です。
脱いだものを洗濯機に入れる。自分が食べた食器をキッチンに下げる。自分の着る服は自分で決める。
学校の持ち物の用意や宿題を自分でやる。自分でできる自分のことを少しずつ増やしていくのがいいと思います。
そしてそのためにお母さんができることは、子どものことにできるだけ手を出さない。
やってくれちゃうことは、いつまでたっても自分でできるようにはなりません。
これ、育児放棄とか子どもを放置するのとどう違うのかと言われれば、一方的に子どもに押し付けて自分は何もしないというと育児放棄かも知れません。
いつから1人でお留守番できるかとか、1人で出かけられるか、いつから自分で何ができるか、これも良く聞かれますが、
子どもによって違うので、答えは子どもが持っています。子どもと話をしながら一緒に考えて決めるのがいいと思います。
子どもが自分のことを自分でできるようになってくると、お母さんの時間はどんどん増えます。
しかしここに、大きな落とし穴がありました。
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両立キャリアスクール 田頭あやこ