【感謝できる人ってどんな人?】
何かに対して具体的に感謝できている人は、世の中に【当たり前のことは何もない】ということを知っている人です。
例えばこんなことがありました。私が講師をすることになったキャリア講座を子育て中のママに紹介した時にこんなことを言われたんです。
「これ無料じゃないんですか?税金でやってるんですよね?」
この講座、行政主催で受講料は1回90分500円、無料の託児付きでした。
子育て中のママたち、子育て支援や生涯学習など、行政サービスは無料で当たり前だと感じてしまっているのではないかと、私は危機感を覚えました。
行政サービスは全て無料ではないですよね。公園は無料だけど、市民プールは1日数百円とか、住民票を取るときにも手数料を払います。
講座を開催するのにも、託児をするのにも、人が動き、お金が動いています。
もしかしたら受講料が数千円~数万円かもしれない講座を「子育てを応援するので500円でいいですよ」ということなんですね。
そう思えたら、彼女の言葉は変わるのではないかと思います。
「500円でいいんですか?託児も無料なんですか!ありがたい!」そこに生まれるのは感謝の気持ちになるのではないでしょうか。
どちらが幸せな毎日でしょうか?感謝であふれている毎日か、そうではない毎日か。
日々の生活の全ては当たり前ではない。たくさんの人たちが自分を支えてくれていると感じることができれば、毎日が感謝であふれ幸せな気持ちになれるのだと思います。
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【家庭生活でも同じことが起こっている】
これを立場を逆にして、日々の家庭生活にも当てはめてみるとどうでしょうか。
子どもたちや夫が家庭生活を送るために、自分がどれだけのことをしているか、知ってもらえていますか?
掃除や洗濯、食事の支度ということだけでなく、ゴミをまとめたり、整理整頓をしたり、日々細かいことをたくさんしていると思います。
しかし、子どもや夫、家族がそれに気づいてないとなれば、感謝の気持ちは生まれるはずもなく、それが当たり前になってしまってはいないでしょうか。
【当たり前のことは何もない】
子どもや夫、家族が気持ちよく過ごせるようにがんばっていることを当たり前にしてはいけません。
そこに感謝の気持ちが生まれ、家族みんなが感謝し合って過ごす毎日が、ワンチーム家族への1歩だと思っています。
先日、夫に不満を抱いていたベーシックを受講された方から「夫への感謝に気づきました」という声が届いてうれしい限りです。
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両立キャリアスクール 田頭あやこ