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キャリアとは自分らしい人生の虹を描くこと


 

 

キャリアというと、職務経歴といったようなビジネスキャリアを想像する方が多いと思いますが、

キャリアの描き方として古典的そして有名な、アメリカのドナルド・E・スーパーさん(1953年)が提唱したキャリアの考え方というのがあります。

 

 

スーパーさんは、キャリアとは「自分らしさの発揮である」と言っています。

そして「自分らしさはライフロール(役割)を演じる中で形成され、ライフロールを通じて自分が重要だと考える価値観を達成する。」とのことです。

ライフロールには8つあり、そのライフロールを虹のように描く「ライフキャリアレインボー」を提唱しています。

 

8つのライフロールとは、子ども、学生、職業人、配偶者、家庭人、親、余暇を楽しむ人、市民 です。

一つ一つのライフロールが想像できるでしょうか。

 

今の私たちの生活に具体的に言い換えてみれば、

親との関わり、介護、学び、働き、妻として、母親として、家庭生活を維持し、自分の時間も持ち、PTAや自治会、社会活動など地域と関わる。

これを同時進行で演じていくことで、自分の大切なことを叶えていくことがキャリアだということです。

 

いかがでしょうか。

冒頭にも書きましたが、私たちはキャリアというとビジネスキャリア、どんな仕事とか、どんな働き方をしたいかということを考えてしまいませんか?

しかしこれは、職業人というたった一つのライフロールに過ぎません。

私たち日本人の生活は、いかに仕事中心かということの現れだと思います。そのため、出産や子育ては「キャリアの中断」と言われてしまうのです。

 

今まで、子育て支援、キャリア支援、起業支援の現場で、女性のさまざまなライフスタイルをみてきましたが、

女性のキャリアというのはまさにこの「ライフキャリアレインボー」だと感じています。

私自身が、どんな生活をしているの?寝てるの?24時間で足りてるの?と思ってしまう女性がたくさんいるからです。

 

子育てや介護、どんなライフステージでも、自分らしい働き方、自分らしい生活をする。

しかしこれは本来、女性だけではなく男性も含めて、誰もが考えなくてはならないキャリアデザインです。

 

私の知っているキャリア支援をされている方はみなさん、「キャリアデザインとは人生そのもの」と言っています。

 

繰り返しになりますが、スーパーさんは、キャリアとは「自分らしさの発揮である」と言っています。

両立キャリアスクールでは、この日本でビジネスキャリアと捉えられてしまいがちなキャリアという言葉を「両立キャリア」と呼ぶことにしました。

 

これからの日本社会で、大人もそして子どもも自分らしく、そして自分の大切なことを叶えられる、自分らしい人生の虹を描ける社会になればと願っています。

 

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両立キャリアスクール 田頭あやこ