ワンオペ育児の何が一番よくないことかといえば、ずっと自分がイライラしている。息子に冷静に接することなんてできない。
これが自分と息子、お互いにとっていい状態であるはずがない。ということです。
子どもを守る、育てるどころか、子どもにとって自分自身が悪影響だと感じ、母親として未熟な自分がイヤで仕方なく、自分が嫌いになっていきました。
その後に出会うことになるたくさんの地域の人たちに支えられ、ママとしての自分にも慣れていくことにはなるのですが、
今度は、自分が社会から置いていかれるという恐怖を感じるようになりました。
私も社会の役に立ちたいし、成長もしたい。そんな気持ちはあるものの、仕事と家事や子育てを両立できるなんて思えるはずがない。
もう何をどうしたらいいのか、がんじがらめです。
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1人で子育てをしてはいけないと思った私は、まずは夫に息子のことを話し始めました。
こんなことができたとか、こんなことがあったとか、こんなに危なかったんだよとか。これが大変だったとか。
「俺には関係ないし。」
海外出張がひと段落して毎日終電で帰ってくるようになっていた夫からは、このひと言が返ってきて終わりでした。
(えっ?関係ないの?結婚ってなに?親ってなに?この子は誰の子?)私の頭の中はパニックになりました(笑)。
でも、私も独身の頃は仕事人間だったので、冷静に夫の立場を考えてみれば、何となく分かるような気がしました。
私たち母親は、おなかの中で子どもを身をもって育て、命がけで出産をして、生まれた時にはすでに母親としての自覚が芽生えています。
でもその間、妊娠、出産、そして生まれた後も、何も変わらず仕事ばかりしている夫が、父親としての自覚を持てるはずがない。
男の人はなぜ結婚するんだろう?そんなことすら思いました。
【妊娠も出産もできないパパたちはどうやってパパになるの?】
今となっては、この疑問がこのスクールの始まりだったのかも知れません。
もちろんその後も、夫の生活は変わりませんでした。
でも私はあきらめたくなかったんだと思います。
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両立キャリアスクール 田頭あやこ